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12月8日、東京で第1回ペットとの共生推進協議会シンポがあり、参加しました。参加者450名とのこと。

犬を飼っている人の方が、医療費が安い、血圧やコレステロールが低い、風邪をひきにくいなどの効果が得られてきているようです。

ある講演者から、「補助犬」は、1.評価試験に合格した犬と使用者に許されるもので、その結果、公共施設などに出入り自由の権限が与えられる。2.一方で、使用者には管理責任が発生する。3.そのため、知的障害、情緒障害、高次脳障害などで管理責任が持てない方は、一般的に補助犬の使用者にはなれないという説明を受けました。

すると、認知症の方などは、最も該当しない群に入りますね。
1については、当面、在宅や散歩程度とし公共施設への出入りはしない、2は機器、モニターシステム、ボランティア制度を工夫して、管理の手助けをするなどを考える必要があります。
これから高齢者や認知症など、管理に不安な人が増えるわけですが、そのような人でも犬の恩恵を受けられるような試みが出てくると良いと思いました。

実際、昼からの講演で、高齢者のペット飼育を支援するシステムVESENAという試みが紹介されました。昨年から始まり、獣医師を中心に犬への訪問ケアーや散歩支援などを行いたいようです。

考えてみると、盲導犬、聴導犬、介助犬の補助犬3種は、いずれも使用者自身や家族が訓練することはかなり困難な気がします。ただ、認知症支援犬の場合には、使用者がまだしっかりしているうちや家族に余裕があるうちに、実行タスクを絞り、幼少犬からそのように訓練しておく可能性もある気がします。ペットと従来の補助犬の中間あたりに位置する感じかなとも思いました。